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新しい規格:ストレージ管理の複雑さを緩和

Emerging Standards: Easing the Complexity of Managing Storage
出典:http://www.snia.org/about/news/newsroom/pressreleases/
注)これは4月に米国フェニックスで行われたSNW2003-Springでの配布文書です。

嵐からの避難所

  この新たな千年紀の初めに私たちが経験している情報技術の成長は、1つの嵐である。IT/エンドユーザもベンダも、生産的なビジネスベンチャを続けるために、この嵐をしのぐための避難所を探している。ビジネスの拡大によるデータストレージの急増とインターネットの成長がもたらしたストレージサービスに対するニーズは、ストレージシステムが「周辺機器」として直接サーバに接続され、より大きなコンピューティングパワーの必要性がメインテーマであった1990年代前半には想像しえなかったものである。

  こうしたデータの爆発的増大に対応するために生まれたのが、SAN(Storage Area Network)である。行き届いた管理によって、データを情報に変えることが必要とされるようになり、ストレージリソースのより効率的な利用を促進するための技術が創出されることになった。現在、IT部門は、SANによって複数のストレージアレイに対する接続をサーバ/アプリケーション間で共有することができ、優れたアクセスモデルを通じてリソースをより効率的に利用することができるようになっている。

  このようにストレージネットワークは、利用の効率に関する問題に対応している一方、デバイスの相互接続については、デバイスの相互運用能力の面で、またさらに重要な点として、デバイスの効率的管理の面で制限がある。ごく最近まで、どのデバイスベンダも管理市場への参加を目指してソフトウェア管理ビジネスの領域におけるプレゼンスを主張し、ベンダ間に建設的な協力関係はほとんど築かれていなかった。そのため今日、各デバイスにはそれぞれ専用の管理アプリケーションが必要とされている。

完全な嵐ではなく・・・

  今日のシステム管理は、「煙突」のように独立して立つ複数の管理コンポーネント(プロセッサコンプレックス管理、ネットワーク管理、データベース管理、アプリケーション管理、ストレージ管理)によって構成され、それぞれのコンポーネント間の統合は最低限のものか、あるいは皆無である。そのため、IT部門は、複数の独立した管理アプリケーションのスキル、さらには、こうしたコンポーネントの相互関係についてのスキルを備えた管理者を育成しなければならない。ストレージネットワーク内の耐災害(ディザスタトレラント)RAIDサブシステム上にリレーショナルデータベースがある環境において、そのデータベースを基礎とするネットワークトランザクション処理システムのパフォーマンスが低下した場合(サービスレベルアグリーメント違反となる可能性がある)、その原因を識別すべきシステム管理者は、管理アプリケーションの「煙突」ごとに対応して問題を識別し解決しなければならない。

  統合されたファブリックとしてのマルチベンダストレージネットワークの効率的な管理は、IT管理者とインテグレータの両方にとっての大きな関心事である。今日、マルチベンダストレージネットワークの管理には、複数のベンダが提供する一貫性のないアプリケーションセットの使用が余儀なくされる。また、こうしたアプリケーションは、ビジネス効率の向上に必要とされる機能、ディストリビューション、セキュリティ、信頼性の面でも制約がある。管理APIのプライベートな交換を通じてこの相互運用性の問題を解決しようとする試みは、ベンダの成功に対する制約となり、また、複数のサプライヤからの管理アプリケーションを選択しようとしているIT/エンドユーザカスタマには、予測不能な結果をもたらすこととなった。

  SANによって、ストレージリソースの利用の効率化が最終的には約束されているとしても、管理コストの高さが原因となって、エンドユーザは、ストレージネットワーキング技術を積極的に採用しようという意欲をそがれている。

ユーザは発言する

  ストレージ管理の相互運用性の混乱という荒海の中、ベンダが、ストレージネットワーキングのサービスを受けるストレージデバイスとサーバの相互接続性を表した図で、SANを雲に例えたのは皮肉なことであった。この雲は、これからの悪天候を予兆していたのかもしれない。あるいは、自分でSANの相互接続を統合しようとするエンドユーザの初期の試みが理由であったのかもしれない。いずれにせよ、これまでのSANの普及のペースは、こうした管理上の問題を解決するSANの能力に相応したものであった。

  Data Mobility Groupの上席アナリストで創設者でもあるJohn Websterは、このように述べている。「ユーザは自分たちのRFP(Request For Proposal)を使って投票をしようとしている。SANは、相互接続を可能にする一方で、ストレージインフラをより複雑にするため、拡大を続けるストレージ管理のコストを抑制しながらストレージニーズの高まりに対処しようとする企業にとっては魅力が薄い。IT管理者は、この管理問題に対する解決として、ストレージ管理アプリケーション間の標準的な相互運用性を現在要求しており、RFPプロセスを通じてこの作業を進めている」。

  First Data Resources(オマハ)でストレージアドミニストレータを務めるJerome Wendtは次のように述べている。「通常、追加キャパシティの要求にはリードタイムがあまり与えられないため、われわれがサポートしているさまざまなビジネスイニシアチブにストレージを提供することは、常に、困難な仕事になる。ストレージキャパシティの移動を簡便にするのにSANを導入することに意味はあるが、これに伴う複雑さを管理するために今日われわれが手にしているツールは不十分であり、そのため慎重に進まざるをえない。デバイスとアプリケーションのインテグレーションが改善されれば、SANへのストレージの移行も進むことになるのだが」。

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