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SNW-US SPRING 2002
SNIAのCIM相互運用性デモンストレーションの背景

  マルチベンダストレージネットワークとそのリソースの管理は、エンドユーザとインテグレータにとって大きな関心事です。現在のところ、マルチベンダストレージの管理には、複数ベンダのばらばらなアプリケーションを一式で使用する必要があります。さらに、こうしたアプリケーションでよくあるのは、必要な機能、ディストリビューション、セキュリティ、信頼性などの不足です。共通情報モデル(Common Information Model:CIM)とWebベースエンタープライズマネージメント(Web Based Enterprise Management:WBEM)にもとづく、初めての相互運用が可能でオープンな環境の始まりです。このテクノロジにより、効率的なマルチベンダマネージメントが可能になり、またエンドユーザは、マルチベンダネットワークの構築で成功を収めることができます。CIMの標準とテクノロジは、ネットワークストレージソリューションのTCO(Total Cost of Ownership)を極限まで低減します。

  ストレージネットワーキングワールド(Storage Networking World)でのWBEM/CIMベースのストレージマネージメント機能のデモンストレーションは、SNIA Technical Working Groupとメンバ企業との協力によるものです。WBEMを標準ベースの「API」として、またCIMを基礎となるオブジェクトモデルとして使用することを明らかにし、それによってストレージネットワークのためのシームレスなマルチベンダマネージメント相互運用性を確立します。

  CIMのデモンストレーションは、1999年10月と2001年4月の2回のストレージネットワーキングワールドで行われています。それぞれのデモでは、ストレージマネージメントへのCIMの使用を拡大し、新しいWBEM/CIMのモデリングと機能を期待通り稼動させました。最初のデモは、ディスクアレイに対する物理インベントリ情報(ディスクドライブ、キャッシュ、フロントおよびバックエンドポート)の公開に重点をおいていました。2回目のデモでは、論理インベントリ(LUNとその他のストレージ情報)を追加し、またモデリングを拡大してテープライブラリ、NASシステム、FCスイッチなどその他の種類のデバイスも対象にしました。このデモンストレーションでは、生産の具体化がすでに可能で今年には製品が登場するところまで機能を強化しています。ボリュームマネージメント、イベント処理、構成レポーティング等の新機能もデモされています。

機能トポロジ

  この新機能は、DMTFの次のCIMスキーマ2.7に入れるように提案されている新しいCIMモデルがベースになっています。右の図は、このデモの機能トポロジを示したものです。
デバイスベンダは、その製品用の「プロバイダ」を開発しています。プロバイダは、マネージメント情報と方法を、現在使用可能なWBEMインフラストラクチャのオープンソースインプリメンテーションを使って公開します。
クライアントおよびマネージメントアプリケーションも、オープンソースコミュニティで現在使用可能なWBEMインフラストラクチャを使用して開発されています。デモンストレーションを促進するため、「一般的な」オープンソースクライアント(Hewlett-PackardがSNIAに提供)がプロバイダデータをすべて使用して表示し、コマンドを実行します。

  次の図では、デモで扱っている対象範囲の幅を示しています。15社以上のベンダが参加し、30以上のさまざまな製品で相互運用性のデモを行なっています。

デモで扱っている対象範囲の幅

SNIAディスクリソースマネージメント・テクニカルワークグループ

  このグループは、HPとEMCが主導し、デモを進めるための中心になってきました。DRMは、これまで数年間CIMを課題としてきました。また、ディスク/ストレージアレイのCIMモデリングの拡張に努め、既存の論理および物理インベントリ情報に加えて、ストレージアレイの一般構成と制御を可能にしています。ワークグループでは、こうした機能をCIM2.7標準に取り入れるため、変更要求をDMTFに最近提出しています。デモ中のディスクリソースマネージメントプロバイダには、以下のような機能があります。

  • 受動的マネージメント:製品、パフォーマンス、位置、トポロジ、構成レポーティング
  • 能動的マネージメント:構成(ボリューム、パス、スナップショットなど)、セキュリティ(LUNマスキング)、イベント/指示

SNIA ファイバチャネル・テクニカルワーキンググループ

  ファブリック用のデータモデルを実証するため、HBAとスイッチベンダを取りまとめています。モデリングには、ディスカバリやゾーンニングなどの統合ファイバチャネルジェネリックサービス(Fibre Channel Generic Services:FCGS-3/4)とHBA APIを含みます。ワーキンググループでは、ファイバチャネルのディスカバリとゾーンニングをCIM 2.7に取り入れるための変更要求をDMTFに最近提出しています。HBAベンダは、HBA APIを公開しているプロバイダを利用します。スイッチベンダは、単純なディスカバリからトポロジやゾーンニング構成までの範囲のデータを公開します。総合的なファブリックデータモデルについて論じたホワイトペーパ「Managing Fabrics using CIM - The Evolution」が書かれています。

SNIAストレージメディアライブラリ・テクニカルワーキンググループ

  ストレージメディアライブラリ・テクニカルワーキンググループ(Storage Media Library Technical Working Group:SML TWG)は、おもにテープライブラリのベンダで構成されていますが、データ保護やストレージマネージメントのソフトウェア企業、ストレージネットワークルータのベンダも参加しています。2000年に、SML TWGは、CIMモデルのSMLの部分をベースとしたSNMP MIBを公開しています。2001年にはそのMIBを簡素化し、今回のデモに使用されているプロファイル(つまり「significant」サブセット)を発行しています。SML TWGメンバのほとんどは、CIMデモ用に簡素化されたMIBを具体化し、あるベンダは、ネイティブなCIMプロバイダを実現しています。SML MIBプロバイダの場合、ライブラリ情報はライブラリのSNMPエージェントから抽出され、上記図中のルータを経由してWBEM互換フォーマットに変換されます。SNWでのCIMデモでは、どのようにマネージメントアプリケーションを記述すれば、WBEMテクノロジを経由してベンダに中立なフォーマットのライブラリ情報にアクセスできるのかを示しています。参加の全企業は、その製品のこれからのリリースでSML TWGプロファイルのサポートを計画しています。

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