SNW-US SPRING 2002
CIMを使用したファブリックの管理
2002年4月2日
はじめに
ストレージ業界が直面するもっともやっかいな問題点の1つが、マルチベンダによるヘテロジニアスなストレージネットワーク環境の管理です。SRM(StorageResource Management)では、ホストからHBA、スイッチ、アレイに至るまで管理しなければなりません。最終目標では、SLA(ServiceLevel Agreement:サービスレベルアグリーメント)、QoS(Quality ofService:クォリティオブサービス)、キャパシティプランニング(Capacity Planning)なども提供します。
このホワイトペーパでは、これらの問題点や本質的な課題に対処し、標準マネージメントインタフェースを定義するためのSNIA内でのビジョンについて解説します。特に、ファブリックの観点からSANを管理するという課題を扱います。ファブリックとは、相互接続された1台または複数のスイッチで、どのホスト(イニシエータ)にも、ファブリック内の任意のアレイ(ターゲット)に接続する能力があります。ここでは、SANマネージメントをデバイス中心の考え方からファブリック全体の視点に移すという業界での進展について述べます。ファブリックの構成要素、現在使用可能な各種情報源、そしてそれら情報源を、ファブリック用にCIMとWBEMによって提供される共通情報モデルでどのように管理できるのかを明らかにします。
問題点
今日の問題点は、マネージメントがファブリックレベルではなくデバイスレベルで行なわれていることです。現在のSANとファブリックは、管理するデバイスに関連した多数のデバイスマネージメントインタフェースを使用して統合ネットワークをサポートするためにまとめて構成された各種デバイスの集合体です。
これらデバイスのセットは、各種マネジメントインタフェース(SNMP、ファイバチャネルサービス、ベンダAPIなど)を通してデバイス側から見たときのファブリックの「ビュー」や様子を表している、ばらばらで別個の断片情報を保持しています。
皆さんが管理しているのがすべて単独のスイッチやホスト、アレイであれば、問題への対処が可能です。それは、管理する情報量が少なく、したがって問題解決も比較的小規模ですむという単純な理由からです。
しかしここでは、異なるOSが動作していたり、複数のアレイに二重に接続された異なるHBAが動作しているスイッチやホストが複数存在するところまで、このファブリックが大きくなっているという事実を考えてみましょう。これに加わるのは、テープライブラリです。
そこでジレンマになるのは、SRMベンダはこうした各種情報源で大量のエンジニアリングリソースを費やさなければ、ユーザが望む実際のビジネス論理(ポリシー、SLA、オートメーション)を用いることができないことです。
さらに、DWDMまたはFCIP、あるいはその両方で2つのファブリックを接続するディレクタクラスのスイッチやエクステンダの追加によって、問題はいつまでも大きくなっていきます。デバイスレベルで管理するというファブリックのユーザの要求は、非現実的なところまで大きくなり、SRMベンダに不当な負担を強いています。
業界が進化し、新しい機能が使用できるようになれば、それがSRMベンダに全ての異種APIへの対応をさせることになります。
SANネットワークの管理は、課題を構成する要素の1つにすぎません。その後に続く課題、つまりホストからストレージへのパスの管理には、平行して互いに補足し合うという両面があります。これが、SNIAのデータリソースマネージメントWGの中心課題なのです。
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