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SNIA IP ストレージ・フォーラム
FCIP 標準の登場

  TCP/IPネットワークを介した、ストレージ・エリア・ネットワーク接続性のためのFCIP標準が登場した。
FCIPは、ファイバ・チャネルとTCP/IPの強みを融合し、信頼できる費用効果の高いデータ転送を提供する 。トワーキング・インダストリ・アソシエーション(SNIA)白書 2001年6月

要約

  蓄積・保護・バックアップ・複製しなければならないデータが、怒涛のごとく押し寄せる事態にますます直面するにつれて、組織はこれらの業務を効率的で費用効果の高い方法で管理するために、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に目を向けるようになっている。ファイバ・チャネルSANは、データ保護の必要性に取り組む一方で、いつでもどこでもデータ・アクセスを望む多種多様なユーザがデータを利用できるようにしている。このデータが、必要としているユーザすべてに確実に届くようにするため、組織は現在、企業全体に−SANを介してローカルに、そしてもっと長距離にも−データを転送する新しい方法を模索中である。

  この目標を達成するための、最善の方法の1つが、地理的に散在しているSANを、信頼できる高速リンクを通じて相互接続することである。この手法には、ファイバ・チャネル・ブロック・データを、現在企業全体で利用している既存のIPインフラストラクチャを介して転送することが必要となる。新しいFCIPプロトコル標準は、ファイバ・チャネル・ブロック・データ・ストレージおよび、実績があり広く活用されているIPインフラストラクチャという、両方の世界で最高のものを融合するための、管理可能な、費用効果の高い方法として、急速に認知されてきている。その結果、組織は現在、既存の技術投資を活用しながら、データを保護・蓄積・移動する優れた方法を保有している。

ストレージ・エリア・ネットワークの急速な登場

  インターネットとeビジネスの到来−そしてその結果として起こった新しいアプリケーションの突然の出現−により、世界中の組織では、企業全体で処理・蓄積・転送すべきデータ量が、前例のないほど膨張している。これらのデータ・ストレージと処理要件が膨張し続けているのと同様に、それらのデータのインテグリティ、セキュリティ、可用性を保護する必要性だけでなく、データの価値もまた高まり続けている。さらに組織は、いつでもどこでもデータ・アクセスを要求するようになったユーザ全員に、このデータを利用できるようにしなければならない。これらの要件に応え、情報資産をさらに活用するために、多くの組織がストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)に目を向けるようになっている。

  SANは、この情報の爆発的増加に起因する、膨大なデータ・ストレージとバックアップ要件に対処するのに最適であることを急速に実証してきている。特に、カスタマーはSANを利用することによって、アプリケーション・サーバ−これらアプリケーション・サーバはどれも、ストレージ・リソースの効率性と利用を大幅に改善する−が必要とするストレージの容量を、今や効率よくかつ独立して拡張することができる。

  今日のSANは、主にファイバ・チャネル・プロトコル、つまりサーバとストレージ・デバイスとを相互接続するために特に開発されたギガビット・ネットワーキング技術に基づいている。ファイバ・チャネルは、SCSIプロトコルに基づいて、極めてハイ・パフォーマンスで高速なブロック・データ転送を提供する業界標準の、現場で実証済みの技術である。その結果ファイバ・チャネルSANは、データ集約的なビジネスの要件を満たすストレージ・システムを効率的に拡張するための手段として広く活用されている。

高まりつつあるSAN相互接続のニーズ

  高い信頼性とパフォーマンスのため、SANは広範囲の技術課題を解決する。SANは、可用性の高いソリューションによるビジネス継続と耐災害性のサポートに特に適しており、それは組織に以下のことが可能とする:

  • テープを物理的に持ち運ぶ必要なく、リモートでテープにアーカイブする
  • ディスク・ストレージを、遠隔地に冗長性をもってミラーする
  • 長距離を経て、ブロック・レベル(ファイル・レベルに対して)でストレージを共有する
  • 自然災害やその他の種類の機能停止から保護するため、遠隔地に災害リカバリ・サイトを展開する
  • 分散環境を一元管理することにより、人的リソースと設備リソースを最適化する
  • 企業全体に配置されたサーバのために、動的ストレージ容量ユーティリティを実装する

  ほとんどの場合、組織は−「距離」を主要な設計要素として導入し、複数の拠点にIT設備を展開しつつ−既存のネットワーク・インフラストラクチャを介してSANを相互接続することにより、これらの種類のソリューションを実装することができる。ファイバ・チャネルSANの技術と、伝統的なIPネットワークを融合することにより、カスタマはより遠距離までSANの利点を拡大することができる。例えば、ストレージ・サービス・プロバイダ(SSP)は、災害リカバリ・サービスとオフサイト・バックアップ・サービスを、特訓を受けたスタッフが配置されている単一拠点に統合することにより、SANの価値を既に拡大している。この種のSSPの実現は、カスタマーに時間とコストのメリットをただちにもたらす一方で、データの保護と可用性を強化することができる

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